- 「レレレ」のテーブル | Table"LeLeLe" <2003>
「レレレ」のテーブル
2003
用途 /テーブル
製作 /三保谷硝子
- 時間
赤塚不二夫の漫画『おそ松くん』に出てくる「レレレのおじさん」の足。いつもホーキを持って床を掃き、足をバタバタと動かす。
動くことの空間表出として、そして時間の次元(4次元)を2次元で表現した「足」の前衛性に敬意を表すべきだろう。
イタリアの未来派や、デュシャンの「階段を降りる裸体」とともに記憶されるべきだと思う。
家具は3次元の立体だが「ほんのすこし時間の次元を」というのがこのテーブル。
たとえば2人の人がこのガラスのテーブルにむかい合って坐る。ビールを飲む。2人の計4本の足が透けて見える。足を組んだりするだろう。
そこのところに「レレレのおじさん」を生じせしめようと、ガラスの側面に凸凹が加工されている。
足は見る位置によってはフランシス・ベーコンの絵のように動的に歪む。そしてほんのすこし足が「レレレ」になる。