- DANCE ＜1998＞
DANCE
1998
プロダクトデザイン
用途 /ステンドグラス可動スクリーン
製作 /興和商事、ハンドファクトリー
プロデュース/東京画廊、山本豊津
- 具象
ステンドグラスを用いた屏風。ステンドグラスの展覧会に出品したもので、美術家4人、空間デザイナー4人が参加した。
メンバーは菅木志雄、小清水漸、関根伸夫、吉田克朗、内藤廣、堀口豊太、妹島和世、飯島直樹。
従来のステンドグラスの形式にとらわれない新しい試み、というのが展覧会のテーマである。
ステンドグラスは、様々な色や材質のガラスそれ自体では物体だが、ステンドグラスに転じた瞬間に媒介される光が主役になる。
つまり物であると同時に光の現象の具現であるという両義性を手中にしなくてはならないわけで、物質として厄介な代物だ。
おまけに図像性までまとわりついてくるので、抽象を旨とする近代デザインにとっては尚更お荷物なのだった。この点、この屏風はすこぶる順応的なデザインである。
厄介な代物のステンドグラスを生さぬ仲として認知、ガラスの透明性に背を向けて、物質と光と図像を「具象化」した。
