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- 工学院大学ラーニングコモンズ B-ICHI | Kogakuin University Learning Commons B-ICHI <2015>

工学院大学ラーニングコモンズ B-ICHI
2015
用途 /学生ラウンジ・ラーニングコモンズ
所在地/東京都新宿区西新宿
面積 /1211㎡

- シンプルだけどデラックス
学生と一緒に、老朽化した学生ホールの改装を計画した。新宿副都心の高層建築校舎ゆえに階別に分断されてしまうキャンパスに、横断的なコミュニケーションの場を回復すること、「学生がそこにいる場」から「学生がそこを使う場」に転換することが目的である。 この計画は、近年、文部科学省が推奨するラーニングコモンズ(教室の外で集まり、多様な情報ツールを使って相互に議論をする学びの場)の試みの一つである。しかし最先端の情報ツールとやらはここにはなく、学びの場の強制もない。学生自身がつくり出す、エモーショナルな共有空間、そしてフリーコネクトなコミュニケーション空間として計画された。 黒板前で突然始まるプレゼンテーション。学部や学科を横断するワークショップ。教室から遁走するメガホン片手の出前授業までが出現する。世界一周を終えて帰国した留年学生による映画自主上映「金曜ロードショー」も始まった。 大学のコンテンツのショーケース展示(工学院在籍者の映画監督や成瀬巳喜男他)や、学外企画とのコンソーシアムとして公開トークイベントや間接照明サミットなど・・・それらは日々更新される。 「学生がそこを使う場」への転換。空間はシンプルだけど、デラックスだ。
360坪の空間はすべて淡いグレーで塗り込められ、辰野金吾の記憶である9本のレンガ柱が素っ気なく並ぶ。地下1階なので「ビーイチ」と名付けられた。

有限会社 飯島直樹デザイン室
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