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- 映画監督の家 | Film Director's House <1987>

映画監督の家
1987
用途 /住宅
所在地/東京都港区狸穴町
面積 /73㎡

- 余白
小さなマンションの改装。「老後にカミさんと住むかもしれない」と、とりあえず考えている伊丹十三さんの住まいの設計だった。 家というのは〈その人〉のためのものだと思う。〈その人〉が住むことに無関心だとかなりこまる。伊丹さんにもこまった。心、ここにないのだった。 精神分析の世界に入り込んだ後の映画へ没入した時期で、しかも処女作『お葬式』に出てくる湯河原の家があるので、いわばおまけの家。 「料亭の感じで……」と希望を言い、「この後はちょっと下のキャンティで」と、ご自分の食堂のようなレストラン・キャンティで昼からワイン。 そんな次第だったので、この住まいは、〈余白の家〉のようなものになった。

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